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こばやし on ザ・コーポレーション: おーキクちゃん どう
キクチャン on ザ・コーポレーション: 先日、ようやく彼女と
キクチャン on ザ・コーポレーション: 興味津々。。。
奥 on ザ・コーポレーション: あなたー!この映画つ

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2006年01月09日

ザ・コーポレーション

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話題の「ザ・コーポレーション」を観にいった。
グローバリズムが急速に進む現代において、もはや国家以上に影響力を持つ「企業」と言う存在を、1人の人格として分析すると、「サイコパス(精神病質者)」と診断される、という視点でつくられたドキュメンタリーです。
渋谷のuplinkで上映しています。

マイケルムーアの作品に比べると、エンターテインメント性はないので、
見終わって「あーおもしろかったー、あーすっきりー」と言う映画では全くありません。
それだけに、見終わったあとに色々と考えさせられます。
問題の根はあまりに深いので、1本の映画でひとつひとつを深く追求する事はできないようでしたが、
それでもこの映画がある程度メジャーな形で上映されることは、非常に意味があると思う。

この映画ではいくつかの大きな問題が取り上げられています。
先進国の企業による、
・開発途上国に対する天然資源の独占・収奪
・開発途上国に対する環境汚染・公害
・開発途上国の人々に対する労働搾取
・報道・メディアへの圧力
・広告による消費者の徹底的な洗脳

で、ちょっと考えたことを書きます。

資本主義経済の社会では
「企業の利益が人々の幸せにつながる。」という大前提の下に、
皆さん「良かれと思って」いろいろと一生懸命やります。
自分のやっていることが、誰にどのような影響を与えるのかまで考えると
「仕事にならない」ので、「やるべき事」の後におきる事には目をつぶります。
「私の責任ではない」として。
それが蓄積されて、もはや誰それ個人では背負えないほど大きな問題が発生している、と言うことでしょう。

このやり方では、我々はどうやらもうあと100年も持たないようです。

産業革命以降の現在の資本主義システムの中には
PCでいうところの致命的なバグ(またはウイルス)があり、
このまま使用しているとリソースを食いつぶし
最後にはフリーズまたはクラッシュしてしまう。というかんじでしょうか。

回避するには
リセットボタンを押して、新たにOSをインストールしなおす。というが手っ取り早そうですが、
これを我々の社会で実行するには、かなり暴力的な手段になってしまいそうで、失うものが大きそうです。
とすると、今のシステムを動かしながら早急に修正していかなければならないわけですが・・・。

(短期的・経済的)利益の追求のみに進むシステムの特性を利用して、
企業の利益を生むところである消費者側の賢明な判断(不買運動なんかで)があれば、
クラッシュするまでの時間を引き伸ばせるかも
ということもありますが、根本的な解決ではないような気もします。

悪いもの(敵)を取り除かなくては、ということで、
じゃあ、何が悪いのだろう?と一人一人が考えて行動していかねばならぬのですが、
ボリビアの人々にとっては、アメリカの水供給会社であったり、
フォックス・テレビのスティーヴ・ウィルソンにとっては、モンサント社とフォックスであったり。

私個人にとっては、
対企業、対資本家で、力、権利を我々の手に戻すのだ!という戦い、ではないような気がします。

じゃあ私にとっての敵は誰だ?
己の「欲望」に敵が潜んでおる。というかんじかな。
敵に対抗するには、
自分の欲望の方向の先にはどのようなことがあるのかをいちいち考える「癖」をつけるのです。
なんかささやかすぎて、非力なような気もするけど、
私はそうしたいと思ったからそうする。

すみません。まだいろいろ考えがまとまってませんな。。

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コメント (4)

奥:

あなたー!この映画つれていってくれて有り難う!とても為になりましたよ。そしてあなたのコメントはとても素敵で惚れなおしました!うふふ。

キクチャン:

興味津々。。。

キクチャン:

先日、ようやく彼女とみにいきましたよー

こばやし:

おーキクちゃん
どうだったー?